マナーが良いとか悪いとか、評価されたり問題視されたりするが、何を基準にいっているのだろうか?を考える連載シリーズです.
海外選手が日本のプロ野球界で揉めることがあるが、文化の違い、ルールとの兼ね合い、不文律、個人的感情、などなどいろいろな考え方ができます。
今回の連載はマナーを行動規範としてとらえ、いろいろな意見や事例を紹介していきます。
野球関係者みんなが、楽しくフェアプレーできたらいいですね!
マナー編 高校野球連盟の章旗の意味
高校野球のマナーとルールを学ぼう
(第3回)
高校野球連盟旗には「F」の文字がデザインされていますが、どんな意味があるのでしょうか?
日本高等学校野球連盟の旗は、ホームベースにボールとFの文字が図案化されたもので、兵庫
県高野連のこのHPの見出しにも使われています。特に「F」はフェデレーション(連盟)を表し
ていますが、さらにフェアプレイ(公明正大)、ファイト(勇気)、フレンドシップ(友情)というマナ
ーの根源ともいえる三大精神の象徴です。
想像を絶する東日本大震災の発生から12日、第83回のセンバツ大会が予定通り甲子園で開催され、開会式の選手宣誓は感動的な呼びかけとなりました。被災の悲しみに寄り添う思いから始まり、「仲間とともに頑張り、仲間に支えられることで困難を乗り越えることができる(=友情・勇気)」、「この大会を精一杯元気を出して戦う(=勇気)」、さらに「全身全霊で正々堂々とプレイすることを誓う(=公明正大)」と結んでいました。奇しくも阪神淡路大震災の年に生まれた選手を代表しての決意は、高校野球が示す心意気を改めて確認する尊い場となったのです。
来阪しての応援が難しい被災地からの出場校に、県内の高校生が大勢スタンドに駆けつけたのも「友情」でした。「がんばろう!日本」もまた、支え合って困難に立ち向かう「F」精神以外の何ものでもありません。
甲子園球場のセンターポールには、半旗として掲げられた連盟旗が春の浜風に優しくなびいていました。
【参考資料】兵庫県高等学校野球連盟HPより