今回から高校野球の行動規範関連情報を掲載します.

今回から、高校野球のマナーとしての情報をお伝えしていきます.ルールにも触れておりますが、マナーを戒めるためにとの意味合いもあるようですので、あわせて掲載します.

 

 

グランドでの試合を振り返り、高校野球の大切なマナーとルールを学びましょう。
あなたの「なぜ? どうして?」にわかりやすくお答えしていきます。
マナー編 試合前の挨拶
どんな試合も挨拶で始まり挨拶で終わります。球審の「試合を始めます」の声に合わせて両チームが「お願いし
ます」…。グランド全体が引き締まる瞬間です。ところが、いつのころからか礼のタイミングをわざと遅らせた
り、挨拶の後に相手を威嚇する大声を出したりするチームを見受けるようになりました。
挨拶の基本については、数年前に全国の高野連で再確認されています。授業の開始や終了時の挨拶とまったく同
じ意義があることをしっかり理解してください。
相手チームがいるからこそ試合ができます。互いに尊敬し合うことと正々堂々の緊張感こそがスポーツマンシッ
プでありフェアプレイの原点です。「リスペクト(尊敬)」と「ジャスティス(正義)」はルールブックの精神
として光り輝いています。ルールの基本を認識し、守ることがマナーの向上にもつながるのは言うまでもありません。
ルール編 バッターの反則プレー(第92回高校野球選手権兵庫大会より)
実はこの時、空振りした打者が前のめりに本塁上へ姿勢を崩しており、捕手の2塁への送球を妨害していました。
球審は野球規則6・06の(C)を適用、すぐさま「インターフェア」を宣告の上、2塁での判定後に「ボールデッド」
として打者をアウトにし、走者を1塁へ戻したのです。さらに送球を妨害した打者には球審が厳重に注意をして、
試合は2死1塁から再開しました。
規則6・06は打者が反則行為でアウトになる場合の規定です。その中の(C)は、打者が本塁での捕手のプレイや守
備、または送球を妨害した場合を規定しています。打者(打者走者)や走者は、どんな場合でも相手の守備やプ
レイを妨害してはいけません。守備優先と考えることが大切です。
メジャーリーグを見ていると、外角の投球を空振りして前のめりになった打者が、当然のように捕手の送球やプ
レイの場所を開けて元の体勢に戻しています。「相手にプレイをさせよう!」という気持ちの表れです。これこ
そ「ジャスティス(正義)」ではないでしょうか。
「うまく邪魔してやろう」や「ダメでもともと」のプレイは恥ずかしい行為だとわかっていただけるでしょう。
今回の例は、球審が規則を正しく適用するとともに、打者のアンフェアを戒める意味で重ねて注意しました。
最後に…、「フェアプレイは技術を向上させる」のです。

《その他参考資料》

兵庫県高等学校野球連盟 ”高校野球のマナーとルールを学ぼう”