100連載のとある野球理論も本日で7回目です.購読者からのご意見も結構いただき、掲載側もやる気になりますね.
さて今回はスコアブックです.さあお勉強しましょう!
第18章
「スコアブック」
我がチームでスコアブックをきちんとつけられる者は少ない。て、ユーか、スコアブックを正しく書けるようになろうと志す者が少ないのだ。 野球をやっていてスコアブックも満足につけられないのは、麻雀やっていて点数が数えられないのと同じ位、車を運転するくせにさっぱり方向音痴が直らないと同じ位、女の子にラブレター出したのに、誤字脱字だらけだったと同じ位情けないことなのだ。 スコアブックをつけていると色々なことが分かる。相手投手の投球パターン(まず変化球から入る、強打者にはボールから入る、カーブは2ストライク後でないと投げない等々)、打者のくせ(初球はかならず見逃す奴、直球しか打たない/打てない奴など)、相手の攻撃のパターン(盗塁は2球目に多いとか、バントは初球からやってくるとか)も分かってくる。色々分かってくれば、それを応用しようと思う。これが技術の向上につながり、所謂「野球を知っている奴」になれる。 スコアブックがつけられるようになれば、スコアブックが「読める」ようになる。すると、記憶が薄れた昔の試合もフォローできる。思い出として、反省として、作戦立案として役立てることができる。 高校野球の甲子園大会、1試合位はスコアブックをつけながらじっくり観戦してみてはどうだろうか。スコアブックの書き方をマスターできるばかりでなく、必ずや一つの試合から多くのことに気付くはずである。スコアブックをつけてみて本当によかったと思うはずである。 スコアブックはベンチの仕事、ヒットの数さえ分かればそれでいいと思っている者が大半であろう。が、大きな心得違いじゃ!!! |