届かなかったあと1点

先日、Aチームは郵便局長杯QFを行いました。

初回、投手の制球が安定せず、その悪い空気を断ち切れずに苦しいイニングでしたがその空気を断ち切ったのは3年生のI君、センター前に落ちそうなフライを何とかキャッチ!そのあとにタッチアップした3塁ランナーを見事な中継でタッチアウトのダブルプレーで何とか同点で凌ぎました。

しかし、その後も投手陣が制球に苦しみ8点の大量失点を与えてしまいました。

いつものウイングスなら、そのままズルズルと立て直す事ができずに負けていますが、

しか~し、今日はいつもと違いました!

時間制限を考えると4回表が最終回になると想定し、時間切れを防ぐために3回裏の守備では試合展開を速めて何とか最終回の攻撃にもっていきました。彼らの目は6点差を諦めてはいませんでした。下位打線が何とか上位打線に繋いでくれて上位打線もプレッシャーに負けずにヒットなどで出塁して同点まであと1点まできました。

2アウトで3年生のT君が打席に入ります。

ワイルドピッチから同点のランナーが3塁まで行き、全員の期待がT君に注がれます。

粘って3ボール2ストライクのフルカウント、最後の一球・・・・・

残念ながら空振り三振。

試合のあと、T君はもちろん他の選手もくやしくて泣いていました。

その時に応援に来ていた一人の母から「泣くほど練習してないだろ!もっと練習して次は頑張れ!!」と一喝。

道具を積み込んでいるときにT君が私のところにきて、「あの最後の一球はボールだったのかな?どうしてれば良かったのかな?」と尋ねてきた彼の目はキラキラしていて次の目標を見ていました。

この敗北は選手を成長させてくれる貴重な敗北だと思えました。

やっぱりスポーツって素晴らしいですね。